「地球の歩き方東京特派員」の管理人が、東京都のおすすめ和菓子店をご紹介します。
エリア別人気和菓子店リスト
管理人おすすめの和菓子店と創業年ランキングをエリア別に掲載しています。
管理人が特におすすめする和菓子店
浅草亀十(台東区)~¥999 浅草/和菓子・どら焼き・大福 東京三大どら焼きの1つで常に行列が絶えない人気店。黒糖を使った松風も人気。 |
大心堂雷おこし(台東区)¥1,000~¥1,999 新御徒町/和菓子・雷おこし 創業以来、おこしのみを造り続ける老舗菓子店。慶事・仏事での贈答用にも適している。 |
うさぎや(台東区)~¥999 新御徒町、仲御徒町/和菓子・どらやき 東京三大どら焼きの1つ。日持ちしない商品のため、店頭のみで販売。喜作最中もお薦め。 |
桃六(中央区)~¥999 宝町、京橋/和菓子・どらやき どら焼きが有名。森光子さんや嵐の二宮さんが御礼の品として配ったことで知られる。 |
塩瀬総本家(中央区)~¥999 新富町、築地/和菓子・饅頭 足利義政より日本第一番饅頭所の看板を贈られた老舗中の老舗。看板商品は塩瀬饅頭。 |
清寿軒(中央区)~¥999 小伝馬町、人形町、馬喰横山/和菓子・どらやき 東京屈指の人気どら焼き店。ハチミツたっぷりで、焼きあげた皮と餠のバランスが絶妙。 |
空也(中央区)¥1,000~¥1,999 銀座/和菓子・もなか 手土産として絶大な人気と支持を得ている空也もなか。全て自家製で銀座の店で製造。 |
木挽町よしや(中央区)¥1,000~¥1,999 東銀座/和菓子・どらやき 歌舞伎座路地裏に佇む100年の歴史がある和菓子店。人気のどら焼きは要予約の人気。 |
日本橋 長門(中央区)¥1,000~¥1,999 日本橋、東京/和菓子・久寿もち 江戸幕府へ菓子司として仕え、松岡長門大掾藤原信吉称号を授かる。久寿もちが有名。 |
銀座鈴屋 銀座本店(中央区)¥1,000~¥1,999 新橋/和菓子・栗甘納豆 代表銘菓「栗甘納豆」は見た目も美しく、贈答用としてお薦め。首都圏に20店舗を展開。 |
萬年堂 本店(中央区)¥1,000~¥1,999 東銀座/和菓子 元和年間に京都三条にて創業し、東京遷都と共に東京へ移転。銘菓「御目出糖」が人気。 |
御菓子司塩野(港区)~¥999 赤坂、溜池山王、赤坂見附/和菓子・どらやき・もなか 赤坂で70年以上も愛されてきた名店。どら焼きや最中が人気で、贈答品として重宝されている。 |
麻布昇月堂(港区)¥1,000~¥1,999 広尾/和菓子 一枚流し麻布あんみつ羊かんは、宝石箱のような美しさ。その他の和菓子も美味しい。 |
松島屋(港区)~¥999 泉岳寺、白金高輪/和菓子・大福 東京三大豆大福の一つで、行列必至の人気店。秋限定の栗蒸し羊羹は予約必須。 |
新生堂(港区)¥1,000~¥1,999 新橋、内幸町/和菓子・もなか・大福・どらやき お詫びの手土産として、多くのサラリーマンが購入する「切腹最中」があまりにも有名。 |
虎ノ門 岡埜栄泉(港区)~¥999 虎ノ門ヒルズ、虎ノ門、神谷町/和菓子・大福・どらやき 豆大福は手土産・贈答用として不動の人気。栗饅頭やワッフル、どら焼きも美味しい。 |
菓匠 菊家(港区)~¥999 表参道/和菓子 向田邦子さんが贔屓にしていたことで知られる。百貨店やホテルからの引合いも多い。 |
瑞穂(渋谷区)~¥999 表参道、明治神宮前/和菓子 東京三大豆大福の1つ。手に取るとずっしりと重く、お餅と餡の柔らかさのバランスが絶妙。 |
新宿追分だんご本舗(新宿区)¥1,000~¥1,999 新宿三丁目/和菓子 高井戸の地で太田道潅が所望した道潅だんごが、時を経て追分(新宿追分)団子となる。 |
廣尾 瓢月堂 中目黒本店(目黒区)¥2,000~¥2,999 中目黒/和洋折衷和菓子 高級な和洋折衷菓子。看板商品の「六瓢息災(むびょうそくさい)」は贈答品にぴったり。 |
群林堂(文京区)~¥999 護国寺/和菓子・大福 東京三大豆大福の一つ。三島由紀夫や松本清張ら文豪に愛された店としても知られる。 |
香風(世田谷区)~¥999 祖師ヶ谷大蔵/和菓子 石原裕次郎さんや俳人中村汀女が贔屓にしていたことで知られる。豆大福が特に有名。 |
西河製菓店(世田谷区)~¥999 二子玉川/和菓子 二子玉川で人気の手作り和菓子店。豆大福は早めに行かないと売切れ必至の逸品。 |
ニコニコ家 御菓子司(世田谷区)~¥999 世田谷線上町/和菓子 地元の人気店。クルミと白あんが入ったニコニコ巻が名物。豆大福や饅頭も美味しいと評判。 |
黒松本舗草月(北区)~¥999 東十条/和菓子・どらやき 東京三大どら焼きの1つで、行列ができる人気店。第15回全国菓子大博覧会で金賞受賞。 |
管理人が1軒お店を選ぶなら
私が和菓子好きと言うこともあって「どこの和菓子が一番美味しいですか?」と聞かれることがよくあります。
日本の伝統文化である和菓子は奥が深く、私のような若輩者が「ここが一番おいしいです」と語るのはおこがましいので、こうした質問に対しては「自分の好みに合っているのはこのお店です」と答えるようにしています。
今現在、私が一番気に入っている和菓子のお店は、麻布にある「昇月堂」です。
看板商品の「一枚流し麻布あんみつ羊かん」は勿論のこと、何を食べても大満足のお店です。
麻布昇月堂:東京都港区西麻布4丁目22-12
和菓子の種類と発展の歴史について
〇和菓子の種類
和菓子の種類は、一般的に水分量によって分類されています。
「生菓子」…水分量30%以上のもの
水分量が多いためあまり日持ちがせず、短いもので当日中の消費期限が設定されています(おはぎ、どら焼き、桜餅、きんつば等)。
「半生菓子」…水分量10~30%のもの
生菓子よりも日持ちが長いため、手土産としての利用もおすすめです(最中、羊羹、ぎゅうひ等)。
「干菓子」…水分量10%以下のもの
3種類の中で最も水分量が少なく日持ちが長いため、保管のしやすさが特徴です(ひなあられ、落雁、おこし、せんべい、金平糖等)。
また、和菓子には「朝生菓子」「上生菓子」と言う分類の仕方もあります。
朝生菓子は作ったその日に食べる生菓子で、草餅、大福、団子など、なじみのある生菓子のほとんどが朝生菓子です。
和菓子店が「その日のうちに食べて欲しい」という思いで朝に作るため、朝生菓子と呼ばれるようになりました。
一方、四季折々の美しさを映し出す上生菓子は、煉切りなどが代表的なもので、多くは2~3日間は美味しくいただくことが出来ます。
和菓子には、出来たてより、それなりの時間をおいた方が美味しくなるものもあります。
栗饅頭やカステラ饅頭などの焼き菓子は、作った翌日のほうがグンとおいしさが増します。種と餡が馴染んで来るからなのですが、菓子業界ではそれを「戻りが良い」などと言います。
〇茶道との関わりにより大きく発展
平安時代までの菓子は、朝廷に献上されるためのものでしたが、それが繊細で美しく、芸術的センスを持つ和菓子へと発展したのは、茶道との関わりです。
茶の湯は戦国武将たちに好まれ、武将たちの政略的な場としても使われていました。
室町時代には、千利休が侘び茶を大成し、茶の湯の流行と共に和菓子も発展しました。
〇和菓子が一般に広まったのは江戸時代
江戸時代に入ると世の中が平和になり、経済が発展すると共に、砂糖の輸入量が増加したことによって菓子づくりに力を注ぐことが出来るようになり、和菓子は飛躍的に発展して行きます。
日本中の城下町や門前町で独特の和菓子が生まれたのもこの時代で、京都の京菓子と江戸の上菓子が競い合い、工夫を凝らした和菓子が次々に生み出されました。
現在食べられている和菓子の多くは、江戸時代に誕生したものです。
〇城下町に美味しい和菓子あり
私は全国各地を仕事や観光で回ってきましたが、その経験から「城下町には美味しい和菓子屋さんが多い」と言うことを肌で感じています。
最近はお城巡りがブームですが、お城の見学に行った際には、ぜひ城下町の和菓子屋さんを訪れて見て下さい。
きっと美味しい和菓子に出会えると思います。